PAUL KLEE ~東京国立近代美術館~
前回、岡本太郎展を見に行った時
こちらの展覧会も気になって前売り券を買いました。
パウル・クレー展 おわらないアトリエ
(HPはこちら→★)

今回の展覧会で興味深いなあ、と思ったのは
クレーは、自分の作品を
もう一度、書き直す、複製するということ。
それから、1つのキャンバスに描いた作品を
敢えて切り取って、違った作品として見つめ直すということ。
上の‘花ひらいて’
という作品も、過去に描いたものを
90度回転させて描きなおしたものだそうです。
回転させた際に、再度、四角の大きさや色のニュアンスを変えて、
作品としてのバランスを再度、整えています。
彼は歳を重ねるごとに
いろんな画法にチャレンジしてます。
そういう意味では、研究者、のようなアーティストですね。
特に私が気に入ったのは
鉛筆で描いた絵を
油絵の具で転写するという画法。
同じ絵なのに、鉛筆の線をなぞる筆圧の強弱で
転写された絵は、また違ったニュアンスになるんです。
さらに、そこに色を加えると
ホント、別の絵に。。。

こちらが、その例の作品の1つ
‘綱渡り師’
芸術家って、自分の作品に後から手を加えるのって
抵抗を感じるものだと思ってましたが
クレーは敢えてそれをやっています。
現代だと、
パソコンを使ってトリミングできたり
色のトーンを変えてみたり
簡単にできてしまうわけですが
クレーはそれを
自分の手で行うことで、自分の作品とじっくり向かい合っているのかなあ
なんて思いました。
それが彼の作品に対する愛情なのかな?と。
・・・まあ、私の勝手な感想ですが。
クレーの絵は色彩感覚も独特で素敵なんです。

‘滑稽な老人’
美術館へ行く時は、必ず音声ガイドを借りています。
説明があると、絵の見方も分かるので何倍も楽しめますよ。
パウル・クレー展は7月31日まで
近代美術館で開かれてます!
今回は、プーさんが日中、仕事に出かけたこともあり
夕方に待ち合わせして、美術館へ。
いつも開館と同時に出かけてましたが
土曜日の5時以降という時間帯は空いていてかなりオススメです。
特に、クレーの絵は小さいサイズのものが多いので
作品の前でじっくり見るには、混雑を避けた方が良いです。
金曜や土曜は、美術館も遅い時間まで開館していることが多いので、
これからは遅めの時間帯を狙って行こうと思います。

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